SDGsの考え方と伝統との融合による新たなバッグスタイルの提案

事例2

FUROSIKI(ふろしき)

製品コンセプト
Product concept

温故而知新

孔子は古くから伝わる教えを大切にして、新しい知識、見解を得ることが大切である、そうすれば人に教えることができる師となることができる

といった趣旨のことを述べている。論語では人に教える資格について「温故而知新 可以為師矣」と説いている。

私たちはSDGsの考え方に「温故而知新」を見いだしこのプロダクトを考えました。日本(アイディア)とカンボジア(素材・手作業)の良いトコロを組み合をわせて今までのバッグにない使い方のスタイルを提案いたします。

現代の人々はたくさんのモノを所有しており様々なライフスタイルにより快適性を優先することで大量の荷物を持ち運ばねばなりません。それらを精査して最低限のモビリティグッズとする事より「自分自身」を再確認し、ライフスタイルを豊かにできれば素晴らしい体験ができると考えました。

不便なことを厭わず「楽しむ」

この考え方を私たちはSDGsの根底に流れるものと見いだし、それを実践する「Fu Ro Si Ki」。

皆さんはどう使いますか

◎プロジェクト立ち上げのキッカケ

当社のバリューである『三方よし枡』を実践するべくSDGsの考え方を取り入れたモノづくりを行いたいとの思いから始まりました。

SDGsは2030年の世界を見据えた達成すべき目標17分野169項目を途上国だけでなく、先進国も生産・消費のあり方を変える必要があるなど、企業活動や人々のライフスタイルにまで踏み込んだ大胆な挑戦です。私たちのような小規模事業者がどこまで実践出来るか、また初めてにして国を超えたモノづくりがどのように課題解決をしていくのかを体験しました。

◎ユーザーイノベーションの観点でプロジェクトを推進

ただ製品を企画して作り販売するのではなく、製品だけではない見えない付加価値も知ってもらい購入することで繋がりを感じることが出来るプロダクトを考案。

今回の取り組みではカンボジアで女性起業家たちとの共創事業で、プロダクト開発にはカンボジアで課題となっている蚊帳の廃材再利用とシングルマザーの就労支援に寄与すること、日本国内での課題は子ども食堂支援を条件に取り入れました。

人件費が安いと言う理由だけで海外に仕事を頼む時代は終わりにしたい。お金以外にも遣り甲斐や自立を目標に新たなイノベーションを創出する。それが今回のプロジェクトで得られたコトづくりと感じています。


    

◎三方よし桝のプロダクトFUROSIKI

FUROSIKIはカンボジアの伝統的な織物カラマーとカンボジアで廃材となった蚊帳を組み合わせた肩掛けのバッグです。デザインは日本で古から使われている風呂敷をイメージしました。近年流行っている機能的なバックとは異なり使い方は人それぞれです。

FUROSIKIはカンボジアで就労に苦労をしているシングルマザーや高齢の女性たちが仕事で遣り甲斐や自立を得られるよう支援をする現地の社会起業家との共創事業で作られました。またFUROSIKIの売上の一部は日本国内で子ども食堂を支援するプログラムに寄付をしています。FUROSIKIの販売を通して環境問題や貧困問題に寄与しながら一緒に社会の事を考え変えるキッカケになればと思っています。